とりあえず、すいません。
ならはしです。
いやはや、日記の更新が止まっとりました。
すいません。
停止していた間、同窓会がありまして。同窓会をしなければならないほど昔ではないのですが、中学校の時のメンバーだけでなく、小学校の時のメンバーも集まると聞いたので、いざ出陣。
まだ、地元に住んでるんで、中学校の時のメンバーとはちょくちょく会って、喋ったりしているんですが、小学校の人とはひさしぶりです。
さて、ここからは日記が停止していたお詫びというか、ちょっと語るも気恥ずかしいお話を小説風味に。
僕は小学生の時、一人の女の子に好意を持たれていた。笑うと笑窪の出る女の子。
バレンタインには手作りのチョコレートをワザワザ届けに来てくれたし、周囲の女の子があれやこれやと世話を焼いてくれてたから、好意を向けられていたのは間違いないと思う。
事あるごとに喋りかけてくるし、妙に引っ付いてくるし、普通の男の子なら気付くようなアタックもあって、当然、僕も気付いていた。
だけど、当時はガキだったというか、「女? 喋んのやだよ」
と、照れ隠しの強がり全開。
小学校というのは、何故か女子と喋ってるとダサいとかいう風潮があって、男子はワケも無いのにワザとぶっきらぼうに振舞ったりしていたものだ。
そして当時の僕はその典型。無愛想な口調だし、すぐ怒る。そのくせ男子とは普通に喋れる。
本当にガキ。
そんな僕が彼女の好意に答えられるはずも無く、ワザと気付かないフリをして、そのまま卒業。相手は私立へ。住む場所も変わった。
当時の僕はといえば、次のステップ。中学校の事で頭がいっぱいで、小学校の事は半年も経たないうちに忘れてしまっていた。
それから数年。
集まった懐かしい顔ぶれの中にその子はいた。少し長くなった茶色い髪と、合わない年数分だけ伸びた身長。その子はもう、立派な女の人になっていたが、顔の雰囲気と、あの笑窪の出る笑顔は変わっていなかった。
色んなヤツと昔話に華を咲かせ、ふと、その女の子と話す流れになった。
そしていざ何を喋ろうか思案し、口を開こうとした瞬間、トクン、と心臓の音が聞こえた。喋ろうと思っていた事の半分は頭から消え、視界が自分のものじゃない感覚。
他の子とは普通に喋れるのに、その女の子と喋ると動悸が微かに高鳴る。――緊張だ。
女の子が今も自分に恋愛感情を持っているわけでもなく、自分もその子に好意を持っているわけでもない。
なのに何故、緊張するのだろう?
結局、その時は分からず、“久しぶりに会った同窓生”として、その場をやりすごした。
でも、同窓会が終わって家に帰り、布団に潜り込んで、ボーっと天井を見上げてたら気がついた。
あの緊張は、僕の中に積み上げられた人生という名の“積み木”の、小学生の部分が反応してたんだと。
郷愁と懐古。
それなら、なんで他の子の時は緊張しなかったのか。条件は同じはずなのに。
その答えは、簡単だった。
僕もその子のことが好きだったんだ。
ホントにバカだ。いつも気付くのが遅い。
あの時、こうしていれば良かった。ああしていれば良かった。と、僕の人生は、後悔と反省で埋め尽くされている。
外見ばっかり大人になって、中身はいつまでたってもガキのまま。
きっと今も、気付かないところでいろんな人を傷つけているに違いない。
そしておそらくもう、その女の子と会う機会はないだろう。
無理に会おうとも思わない。
人生にやり直しは利かない。
最善だと思った選択を信じて、もし間違っていたのなら次に活かす。もしやり直しが出来てしまったら、その時感じたモノ、得たモノが全て嘘になってしまう。無価値なってしまう。だから、リセットは出来ない。
でも、誰かが突然、同窓会をしようと言い出したように、どこかで“偶然”会ったら、今度こそ後悔しないように言おうと思う。
小学生の僕じゃなく、大人になった僕でもない。
今、君の目の前にいる僕として、
「大好きでした」
胸をはってそう言いたい。
はい。というワケで。
同窓会での状況などを、一部脚色を加えてお送りしました。でも、まぁ、脚色1割、マジ9割ですから、ほとんどマジです。どこが脚色かは、想像にお任せいたします。
さて、何故こんなワケの分からない恥ずかしい話しをしたかといいますと、上記で申し上げましたとおり、お詫びです。はい。
もう、こんな恥ずかしい真似は二度としないです。
それでは~