こんにちわ。
ならはしです。
まずは“狂骨の夢”から。
前回、死んだはずの前夫が蘇ってしかも、三回も今の新居を訪れた、というお話はしました。
このお話には続きがありまして、実はアケミという女。その蘇ってきた夫を二回殺しているんです。
しかも首パッチンまでして。
江戸時代ならともかく、舞台となった昭和では、首を切った程度で被害者の身元を誤魔化すことはできません。それにアケミは「確実に殺したかった」みたいなことを言っているんですが、一度目ならともかく、二回目に先夫が訪れた時点で、首パッチンに意味はありません。だってまた蘇っているんですから。
フルハタ曰く、昔、まだ先夫が生きている頃、アケミは衝動的に先夫を殺し、首パッチンしたんじゃないかと。そしてそれを、殺したことじゃなくて、首パッチンしたことを認めたくなくて、抑圧し隠蔽したわけです。
しかし、それも彼女が記憶を思い出したことによって、効果がなくなってきた。そして今まで抑圧してきた意識の具現が先夫の幽霊。……らしいです。
フルハタはアケミに言いました。
「先夫はまた現れる。そしたら、また殺しなさい。――これは人殺しじゃないんです。いわば幽霊退治だ。しかし、首を切ってはいけない。遺体の横に座り、何故首を切りたくなるのか考えなさい」
どうやらアケミは死体を見ると首を切りたくなる衝動に襲われるようです。――なんていうか……コメントに困る衝動です。
アケミが帰った後、フルハタは彼女はまた首を切るだろうと言いました。我慢できないだろうと。
まぁ、衝動がそんなに我慢できたら、それは衝動といいませんからね。せいぜい欲望・願望程度です。
僕が読んだのはここまでです。――レギュラーは未だ出て来ず。
続いて月の季節について
――――もうちょい待って!!!
それでは~