魅力的な敵を書きたい。
どうも。ならはしです。
何のことかと申しますと、僕らの地域では、朝のテレビでアニメを放映していまして。8時から9時まで。
出勤の都合上、8時半まで家に入れるので、8時までニュースを見てそこからアニメタイム。というのが毎日の日課となっています。
んで、本題。
ただ今放映しているのは幽々白書。懐かしいですね~。これが本チャンで放映されていた頃はまだ小学校の低学年でした。
ちょうど仙水と幽助が洞窟内で戦って、幽助が死ぬところです。
さて、この仙水。彼は人間界を滅ぼそうとしています。何故か。人間が嫌いだからです。
もしこれだけならば僕は今回の日記は書かなかったでしょう。そして仙水は、幽助をパワーアップさせるためだけの単なる要因にしかならなかったはずです。
ですが、戸愚呂や仙水は他の敵、総じて他のアニメのボスキャラとは少し違います。
悪事をなす敵キャラ、これらの存在が悪をなすことに理由はありません。僕らが善意で人を助けるのと一緒です。僕らが善意であるところが、彼らの場合は悪意である。ただそれだけなんです。そういう生き物なんです。それをダメだというのは、あくまで私達の主観であり、敵キャラにとっては善意こそが、僕らでいう悪意のようなものなのです。
と、ズレたので方向修正。
仙水は確かに人間界を滅ぼそうとしています。しかし、もっと正確にいうのなら、人間のいる世界を滅ぼそうとしています。つまり、彼は人間が嫌いですが、花や虫や動物といった他の生き物は好きなんです。この時点で、他のアニメとは少し趣が違いますね。
もちろん彼がこうなったのにもワケがあります。彼は人間を愛していました。幼い頃から特殊な力があり、妖怪に狙われ続けた彼は思ったのです。きっとこの力は、自分のように妖怪に襲われている人々を救うためにあるのだと。ですが、彼は見てしまったのです。人間の悪意。妖怪のそれにも勝る人間の穢れきった暗黒面。
これはあくまで人間の側面のしかも極みに過ぎません。しかし、仙水は苦悩します。
自分が守ろうとしてモノの実態は、憎き仇敵より、汚く、穢れている存在だと。彼は人間を愛しすぎていたんです。もう、彼に特殊な力がなければこんな事にはならなかったでしょう。だけど、それで救われて人もいるはずです。そして追い討ちをかけるように下された余命宣告。彼がこの計画を思い至り、実行に移そうと決意したのは、この余命宣告があったからなんです。もう、やるせなすぎて、コメントしようがありません。
実は彼はもう一つの目的がありました。
それは魔界へ行くこと。何も考えず、“人間を守りたい”ただその一心だけで殺し続けた妖怪の故郷が見たくなったそうです。境界トンネルは、もしかしたら殺した妖怪たちへの、仙水なりの罪滅ぼしなのかもしれません。
と、まぁ、語りだしたら少し長くなったんですが、ようはただこの世を滅ぼしたいから滅ぼすのではなく、敵なりの滅ぼしたいなりの理由があって、さらにそこにいたるまでの紆余曲折があったら、敵キャラが魅力的になるんではないかと。
それでは~