こんばんわ。
ならはしです。
『月の季節』第二話の冒頭の通学シーンの改訂がようやく終了。やっぱり増えた。
遅筆だなぁ。と未熟ながらも思ってしまいました。
と、お話は変わって、『力』『能力』とかのお話し。
世の中の基本は等価交換。
何をするにも代償よ。って感じです。
僕らがタダで得ているものでも、どこかにその分の代償はいっているわけで。
そんでまぁ、これを踏まえまして本題。
『力』『能力』を習得するにはそれなりの代償と得るに至った要因があります。
志貴は命という代償と元が淨眼という要因が存在して初めて『直死の魔眼』を得ました。
式は三年の昏睡・織という代償と、両儀家の夢という要因で同じく『直死の魔眼』を得ました。
他サイトで見かけた士郎君最強モノ。最強になった要因は様々。
ゼルレッチと修行した。アインナッシュの森で修行した。とか他にも色々あったんですが、みな共通して評判が悪いです。
まぁ、人の好みはそれぞれなんで、全員がそうだとは言えないんですが、パワーバランスって大事+勉強の為、自分なりにその原因を考えてみたりしました。
そこで最初に戻ります。
ようは『代償』と『要因』
本編で士郎は強化から固有結界に至るまで、相当な苦労をしています。Fateルートでは投影。UBWルートでは凛の力を借りて固有結界。FHルートに至ってはアーチャーの腕を借りてようやく投影にこぎつけています。
士郎が最高の力を出せたと思われるUBWですら、凛の力を借りないと固有結界を展開できませんでしたから、それを「ゼルレッチと修行?」「アインナッシュの森で修行?だから最強です?ナメとんのか!?ドラァ!」
ようはそんな修行一つで簡単に最強になれるかー。じゃないかと思います。
最強に至ろうとした『要因』と、それを得るうえで失った『代償』が必要です。
UBWの固有結界の士郎が三歩分先にいます。HFの投影の出来ない士郎は敵に勝つという『要因』の為に、その三歩の差を『アーチャーの腕』で埋めました。だけど、そんな急激に強くなれるわけないっしょ。『代償』よこしな!で侵食されとります。
日本は良く言うのなら『努力を重んじる国』です。『努力したらいつかは報われる』『努力をした人にそれ相応の対価を』です。努力を認め、だからこそ頑張る甲斐があります。
反面、悪く言うのならポッとでが嫌いです。何もしないで10まで登り詰めた天才。努力をして10まで登り詰めた努力家。二人の性格が寸分違わず一緒でも、この先二人とも真面目に勤めたとしても、多くの人は前者を「へ~、意外に真面目なんだ」という印象を持ちます。
それは天才=努力家じゃない。もしくはそれに準ずるモノというマイナスから見ます。ゆえにさっきの「へ~、意外に真面目なんだ」という言葉が最初に来ます。
まとめるのなら、天才と努力家を同じ目線で見れない人が多いってことですかね。
そういうお国柄です。
別に否定してるわけじゃないですよ。
『天才とバカは紙一重』という言葉もあるように、天才には奇人が多いのも確かですから、それが原因になっている部分もあるんでしょう。
お話を戻しまして。
ならどうするよ?って事なんですが、ハッキリ言って分かりません! だから今これに書いて、勉強中なワケですから。
まぁ、これは例えばなんですが、修行をして最強になった士郎が第六次聖杯戦争に登場する。とします。
士郎がその修行にすることになった『要因』を書くとか。『強くなりたいから』だけじゃなく『一体何が士郎をそこまで強さに駆り立てたのか』
強くなりたいから、ハイ最強!では『代償』が足りません。
またまた例えばなんですが、第五次聖杯戦争でヒロイン、セイバーなり凛なりと壮絶な別れ方、自分をかばって死んだとします。それなら未熟な自分を恥じて修行すると思いませんか?
「もう誰も失いたくない」と頑張ると思いません?修行中で「さらに強くなりたいんだ」と士郎が強く思うエピソードがあればさらに良しかも。
しかし、これはあくまでも『ヒロインの死』を代償にした結果です。『ヒロインの死』が『士郎の力』に変わっただけです。
等価交換は得る換わりに払いますから、取得と同時に欠損でもあります。
ヒロインはもう物語には出ません。
それでも、『ヒロインの死』は、士郎を限りなく最強に近づけるだけの『代償』です。
捉え方は様々ですから、「それじゃ足りねぇよ」という人もいらっしゃるかもしれませんが、僕はそれで十分かな?と、思うんですが。
さっきも言ったとおり、死んだヒロインは生き返りません。生き返らせても良いですが、やっぱり『相応の代償』が必要です。
彼女の為(または他人の為)に、あらゆる困難を傷つきながら進み、無くし、殉じ、ボロボロになったその果てに生き返るのならば、みんな納得するでしょう。だけど、これだけしても納得しない人はいるんですから、生き返らせるのは本当に大変です。
さっきから『代償』『要因』と連呼しとりますが、ようはバランスですな。
Aに100しかないモノを、Bも半分欲しいという『要因』があり、Aが50を『代償』にして、Bは50を得ることが出来た。等価交換ですな。
気付けば文章がかなり長い。
でも、こうして書けば、自分的には結構勉強になったような気がします。
それでは~。
音楽「Song for」HY