◇スター戦隊☆(ほし)レンジャー◇
三咲町に本部を持つローカルヒーロー戦隊。同じく三咲町に本部を置く悪の組織『シネシネ団』が次々と送り込んでくる怪人と日夜激しい戦いを繰り広げている。
何故かネコアルクをライバル視しており、ネコアルクが出現するやいなや、今戦っている怪人をほったらかしにして、出現場所に向かうほどである。
全員が担当の色が彩色された全身エナメルスーツを着ており、顔が隠れるほどのこのコスチュームが、某バラエティ番組の『鬼』をオマージュしているのは言うまでもない。
胸にはもちろんそれぞれの必殺技書いてある。
アカバ コウマ
赤馬 紅馬・37歳・レッド・スター戦隊のリーダー。溢れる情熱とリーダーシップで仲間を
まとめる。
小さい頃からヒーローに憧れており、将来はヒーローになるも
のと信じていたが、歳を重ねるごとに現実を知り、情熱は醒め
ていった。そのまま高校を卒業。大学に進学し、大手の企業
に就職するが、夢を捨てきれず、脱サラをしてこの戦隊を組
織した。
必殺技はひしゃく。使用後なのか、毎回少し濡れている。
アオヤマ ソウイチ
青山 蒼一・37歳・ブルー・スター戦隊の中で一番クールな男。冷たい言動が目立つが
、一番仲間想い。
レッドと同じく、小さい頃にヒーローを目指し、醒めていったク
チで、彼の場合はそのままヒーローショーのスタントマンとし
て働いている。最初はこんなモノと小バカにしていたのだが、
レッドの情熱に昔の自分を思い出し、熱き思いに同調。
スター戦隊に入った。入隊した後も、ヒーローショーは続け
ている。
必殺技は布団たたき。ひしゃくと対をなす武器。
ヤマブキ オウタ
山吹 黄太・31歳・イエロー・スター戦隊の中で一番巨漢な男。
おっとりしている性格で、いつも片手にポテトチップスを持
っている。未だに親と同居し、アルバイトをしたこともない
ニート。ヒーローには少しだけ興味があり、これなら簡単
に出来るだろうと思って入隊した。。
必殺技は四の字固め。しかし足が短すぎて一度も技が決
まったことがない。
ミドリカワ リョクヤ
碧川 緑也・35歳・グリーン・スター戦隊の中で一番病弱な男。
実家はお金持ちだが、昔から病弱で友達がいなかった。
そんな彼の楽しみは、週一回ある戦隊モノの放送で、それ
を観た彼は『いつか自分もこんな大人になりたい』と思う。
大人になっても病弱なのは相変わらずだが、実家を継ぐた
めの勉強をしている最中、偶然電柱に張ってあった☆戦隊
募集の張り紙を見て、幼い頃の『強い大人になりたい』とい
う想いが再燃。両親には社会を見学するためと偽って、戦
隊に参加している。戦う前からすでに息が切れいている。
武器は張り手。逆に吹き飛ばされる。
サクラダ トウキ
桜田 桃姫・48歳・ピンク・スター戦隊唯一の女性。ただし、スター戦隊の中には女性
は存在しません。
幼い頃から子役として活躍していた彼はつねに引っ張りダ
コ で、そのまま大手事務所への移籍も決まって、彼の人生
は順風満帆に見えた。しかし、悲劇は起こる。その事務所の
社長は 男色家だったのだ。
だが、小さい頃から芸能界にいて、俳優しか生きる道を知らな
い彼はそれを受け入れる。そして精神的に女性となってしまっ
た彼を、芸能界が必要とせず、そのまま追われるように引退。
この時35歳。
引退後、残った貯金でバーを開き、そこで一人の男性と知り
合って、恋に落ちるが、男が突然失踪。男の莫大な借金だけ
が残った。コツコツとそれを返済して完済するが、すでに44歳
全てに疲れ、このまま年老いて人生を終えるのだと達観し始
めた頃、ポストに入っていた☆戦隊募集のチラシを見て、人生
の 最後に壮大な華を咲かせようと入隊を決意した。
普段はオカマ口調で他人を冷やかしたりしているが、人生で
かなりの修羅場潜り抜けているため、みんなの良き相談役に
なっている。
必殺技はロウソク。地獄のような熱さと共に、天国のような快
感が味わえます。
平均年齢37歳。
普通なら幼少を終える共に、置き去りになるはずの想い。
しかし男達は忘れず、絶やさず、諦めず、熱き思いを胸に秘めたまま大人になった。
身体は立派な大人になった男達。でも、きっと心は子供ままなんだ。
大人と子供の狭間で揺れる自分。
さぁ、男達よ! 立ち上がれ! 世界の平和を守るために!
からOPがスタートします。