どうもです。
ならはしです。
最近になって、また悩み相談されました。
またというのは、高校生の頃もちょくちょく同級生の女の子から相談されてました。しかも色恋沙汰。
まぁ、相談といっても、どちらかといえば愚痴に近く、僕は相手の言葉に「うんうん」頷きながら、時折「でもね、太郎(仮名)も……だと思うんだよ」と、フォローしたりしてました。
卒業してからは、そういうのも久しくなかったのですが、つい先日。
仕事の合間の小休止に休憩室でコーヒーを飲んでいると、同僚の女の子(花子)が入って来ていきなり、
「ちょっと聞いて欲しいんだけど」
と、話しを振ってくる。
長年の習慣なのか、女の子の表情を見た瞬間に、来たよこれ。と、嫌な予感がしました。そして案の定。
「次郎の男友達から聞いたんだけど……」
話をまとめますと、次郎君は男友達三人と飲みに行くことになったらしいです。花子さん曰く、その件を花子さんに言わなかったことが問題だそうです。しかもその友達の一人が彼女を連れてくるから、浮気をするんじゃないかと、心配でしょうがないみたいです。
実はこの次郎も同僚で、二人が付き合っているのは公然の秘密。知らないのは上司と一部の社員ぐらいです。
さて、ここまでで花子さんの事が少し分かっていただけたかと思います。皆さんの感想そのままです。
そう。この花子さん。結構なヤキモチ焼きです。
僕的にはヤキモチは別にいいと思います。ヤキモチを焼くっていうことは、それだけ相手が好きな証拠ですから、しかも花子さんにはその自覚がきちんとある。なおさら心配はありません。
んで、話を戻します。
正直な話、こういうのってとり方一つなんですよね。
花子さんみたいに本当に次郎君の友達の彼女と浮気をしようとしている。と取るか。花子を心配させまいと次郎が黙っていたのか。
どう取るかは本人しだいです。とりあえず僕は「それは心配しすぎだよ」みたいな事を遠回しに言いつつ、その根拠をやんわりと列挙。しかも今日は次郎君の誕生日。信頼回復のちゃ~んす。が、
「今日、その飲み会について遠回しに聞いてみようと思うんだけど……」
と、自ら地雷を踏もうとする花子さん。いやいや、よりにもよって今日はダメでしょ。僕必死に止める。
そこから始まる愚痴モード。
時々、「どう思う?」って聞かれたときは、花子さんに同意しながら次郎をフォロー。
花子さんは一通り喋った後、「ちょっとスッキリした」と少し晴れやかな顔で、仕事に戻っていきました。
久々の相談のせいかちょっと疲れましたが、この程度で二人の関係が良好になるのならお安い御用です。
それでは~
ならはしです。
最近になって、また悩み相談されました。
またというのは、高校生の頃もちょくちょく同級生の女の子から相談されてました。しかも色恋沙汰。
まぁ、相談といっても、どちらかといえば愚痴に近く、僕は相手の言葉に「うんうん」頷きながら、時折「でもね、太郎(仮名)も……だと思うんだよ」と、フォローしたりしてました。
卒業してからは、そういうのも久しくなかったのですが、つい先日。
仕事の合間の小休止に休憩室でコーヒーを飲んでいると、同僚の女の子(花子)が入って来ていきなり、
「ちょっと聞いて欲しいんだけど」
と、話しを振ってくる。
長年の習慣なのか、女の子の表情を見た瞬間に、来たよこれ。と、嫌な予感がしました。そして案の定。
「次郎の男友達から聞いたんだけど……」
話をまとめますと、次郎君は男友達三人と飲みに行くことになったらしいです。花子さん曰く、その件を花子さんに言わなかったことが問題だそうです。しかもその友達の一人が彼女を連れてくるから、浮気をするんじゃないかと、心配でしょうがないみたいです。
実はこの次郎も同僚で、二人が付き合っているのは公然の秘密。知らないのは上司と一部の社員ぐらいです。
さて、ここまでで花子さんの事が少し分かっていただけたかと思います。皆さんの感想そのままです。
そう。この花子さん。結構なヤキモチ焼きです。
僕的にはヤキモチは別にいいと思います。ヤキモチを焼くっていうことは、それだけ相手が好きな証拠ですから、しかも花子さんにはその自覚がきちんとある。なおさら心配はありません。
んで、話を戻します。
正直な話、こういうのってとり方一つなんですよね。
花子さんみたいに本当に次郎君の友達の彼女と浮気をしようとしている。と取るか。花子を心配させまいと次郎が黙っていたのか。
どう取るかは本人しだいです。とりあえず僕は「それは心配しすぎだよ」みたいな事を遠回しに言いつつ、その根拠をやんわりと列挙。しかも今日は次郎君の誕生日。信頼回復のちゃ~んす。が、
「今日、その飲み会について遠回しに聞いてみようと思うんだけど……」
と、自ら地雷を踏もうとする花子さん。いやいや、よりにもよって今日はダメでしょ。僕必死に止める。
そこから始まる愚痴モード。
時々、「どう思う?」って聞かれたときは、花子さんに同意しながら次郎をフォロー。
花子さんは一通り喋った後、「ちょっとスッキリした」と少し晴れやかな顔で、仕事に戻っていきました。
久々の相談のせいかちょっと疲れましたが、この程度で二人の関係が良好になるのならお安い御用です。
それでは~
◇偽命の書(ぎめいのしょ)◇
ホムンクルスの第一人者であり、初の練成成功者でもあるパラケルススが記した、ホムンクルス練成術書。
原本は一冊のみで、パラケルススの死後、死を恐れた富豪達が内容を複写。この時点で三冊に写された。これが初版。
その後、富豪の持つ初版の一部を見たり、人づてに聞いた者が、私見を交えてさらに十数冊に書き写したのが第二版になる。
この時記された内容に原本の面影はほとんどなく、本によっては内容が違っていたりする。
それをさらに転写。
数百冊の第三版になるころには、オカルト的な扱いで一般の図書館にも出回った。内容はもちろん見る影もない。例えるのなら、霊験あらたかな、ありがたいお経が巡り巡って官能小説に変わっていたぐらいの変化。
二版と三版にそれほどの価値は無いが、初版はアーティファクトとしても文句のつけようがなく、売りさばけば今後死ぬまで好きなだけ研究が続けて余りあるほど莫大な資金が得られる。
アインツベルンもこの本を参考にしたと言われており、原本もしくは初版を持っているらしい。
ちなみにモデルはこちらの無名祭祀書
ホムンクルスの第一人者であり、初の練成成功者でもあるパラケルススが記した、ホムンクルス練成術書。
原本は一冊のみで、パラケルススの死後、死を恐れた富豪達が内容を複写。この時点で三冊に写された。これが初版。
その後、富豪の持つ初版の一部を見たり、人づてに聞いた者が、私見を交えてさらに十数冊に書き写したのが第二版になる。
この時記された内容に原本の面影はほとんどなく、本によっては内容が違っていたりする。
それをさらに転写。
数百冊の第三版になるころには、オカルト的な扱いで一般の図書館にも出回った。内容はもちろん見る影もない。例えるのなら、霊験あらたかな、ありがたいお経が巡り巡って官能小説に変わっていたぐらいの変化。
二版と三版にそれほどの価値は無いが、初版はアーティファクトとしても文句のつけようがなく、売りさばけば今後死ぬまで好きなだけ研究が続けて余りあるほど莫大な資金が得られる。
アインツベルンもこの本を参考にしたと言われており、原本もしくは初版を持っているらしい。
ちなみにモデルはこちらの無名祭祀書
人は一人で自分を観ることはできない。
だから他人がいる。
鏡は自身を着飾るために。
他人という鏡は自分を省みるためにある。
何故、こんな簡単なことに気付かなかっただろう。
否、本当は気付いていた。
ただ――――怖かったんだ。
鏡に映る穢れた自分を観るのが。
瞼を上げるだけでいいのに、たった一握りの勇気が出ない。
確かに理想と違う自分を観るのは辛いだろう。
容赦のない現実に心は傷つくだろう。
でも、傷ついた分だけ、他人には優しくできるから。
視界が広がれば光は差し込むから。
さぁ、目を開けてごらん。足りない勇気の分だけ、手を握っていてあげよう。
このあとがきを書いてたら、軽く鬱になりました。
今回で聴き込み編は終了。
徐々に明らかになっていく事件の片鱗と背景。
動機は分かった。後は犯人が動くのを待つのみ。です。
だから他人がいる。
鏡は自身を着飾るために。
他人という鏡は自分を省みるためにある。
何故、こんな簡単なことに気付かなかっただろう。
否、本当は気付いていた。
ただ――――怖かったんだ。
鏡に映る穢れた自分を観るのが。
瞼を上げるだけでいいのに、たった一握りの勇気が出ない。
確かに理想と違う自分を観るのは辛いだろう。
容赦のない現実に心は傷つくだろう。
でも、傷ついた分だけ、他人には優しくできるから。
視界が広がれば光は差し込むから。
さぁ、目を開けてごらん。足りない勇気の分だけ、手を握っていてあげよう。
このあとがきを書いてたら、軽く鬱になりました。
今回で聴き込み編は終了。
徐々に明らかになっていく事件の片鱗と背景。
動機は分かった。後は犯人が動くのを待つのみ。です。