◇遠坂 凛(とおさか りん)◇
三咲町のアカイ魔女(愚息が命名)。遠坂 憲司の母親。
※性格・人柄※
性格はまったく変わっておらず、それどころか母としての強さも身につけ、ある意味では以前より強くなっている。
容姿はツインテールじゃないHF版の遠坂 凛そのままで、息子と一緒に歩いているときは、周囲から恋人と間違われるほどの若作りだが、本人曰く「最近、肩が」とのこと。
※子育て※
息子が不良化している件については「まぁ、良いんじゃない?」と信用しているのか諦めているのか、どちらとも取れる微妙な発言をしている。
育て方に関しては、基本は放任主義。ただし「常に優雅たれ」という家訓だけは守らせている。
その息子と毎日のように行っている親喧嘩では、無敗を誇っており、日に日に増えていく屋敷のトラップを発動させては、愚息を無力化している。
当時、小学一年生だった憲司がどこからか拾ってきた宝くじが一億円を引き当て、その時、凛は「遠坂家にとり憑く呪いの一つを乗り越えた」と狂喜乱舞したそうな。(外伝・Snow Flower)
しかし、その一億円には一切手をつけておらず、遠坂家の財産と、アンティークに関する目利きを活かして、質屋を営んで生計を立てている。が、質屋を経営している本当の目的は、流れてきた宝石を安く買い叩くことである。
ちなみに店の方では出張鑑定(買い取りアリ)などもやっている。
※魔術※
遠坂家の得意分野である力の流動と転移を活かした宝石魔術に改良を加え、昔は宝石に血を注入していたが、今は魔力を直接注入できるようになった。
ただし、注入できる宝石は限られており、決まって通常の宝石よりお値段がお高かったりする。
また、新たな魔術として、宝石を使用したルーン魔術、宝石文字(ジュエリール-ン)を行使できるようになった。
この魔術は一回限りの使い捨てだった宝石を複数回に分けて使うことの出来る、遠坂家悲願の魔術。
※その他※
なぜ彼女が三咲町に居るかというと、昔、ある事件で、管理者としてか士郎の女性としてか、どちらかの選択を迫られ、凛は後者を選んだ。そのため、凛はお腹の憲司を抱えたまま、冬木市から追放されることになった。
士郎からプレゼントされた、十字架を模したロザリオのネックレスを大事にしている。
「う~ん。……正義の味方、かな」
◇遠野 司希(とおの しき)◇
もう一人の主人公。
志貴とアルクェイドとの間に生まれた子供。16歳。
両親が死亡しているため、遠野の屋敷で義母や双子のメイドと四人暮らしをしている。
※性格・人柄※
容姿はどちらかといえば母親よりで、髪も金髪。外人とまったく区別がつかないが、彼自身は和食好き。
義母の教育が行き届いているため、礼儀正しく、真面目で成績優秀と非の打ち所がないパーフェクトボーイ。が、それに比例するように無口で、女尊主義。←これは環境のせいです。
日本人離れした容姿もあり、かなりモテるようだが、本人は剣道一筋で興味はない様子。
高校入学を機に幼い頃をから続けてきた数々の習い事を一度全て辞めてしまったが、それでも剣道だけは部活に入って続けている。
遠野家では秋葉を母と慕い。翡翠には同族に近いものを感じているようで、琥珀には……困っている。しかし、最近はいなし方を覚え、逆に「司希さんが相手にしてくれません」と琥珀さんをへこませている。
情よりも理を優先する性格で、頭の中で常に結論を用意しておき、それからその結論にそって行動するか否かを決めるため、周囲に冷徹な印象を与えている。
今まではそれでも気にしていなかったが、遠坂憲司やアルトルージュと色んな事件を解決し、様々な人と出会っていく中で、徐々に己の考えに疑問を持ち始める。
普段は聞きワケがいいが、一度頑なになってしまうと、秋葉ですら呆れる頑固っぷりを発揮する。
※恋愛※
上は老婆、下は幼稚園児まで数多の女性に告白されているせいか、はたまた家庭の環境か、女性の扱いは丁寧で、それがさらに女性のハートをガッチリ掴んでいる。
普通の男なら赤面するようなキザッたらしいセリフもあっさりといえるタイプで、なおかつ、違和感がないという反則ぶり。実は隠れた天然。
複数の女性と一緒にいるところを琥珀さんに何度か目撃されており、報告を受けた秋葉を含め、遠野家の面々を大いに困惑させた。もちろん司希に悪気はなく、前もって付き合えないと断っているのだが、どうも女性に関しては完全に拒絶できないお人好し。
※魔術※
魔術は習得していない。というか、魔術ウンヌンに関しては秋葉が隠しているもよう。
※その他※
世界で二度目となる真祖と人間の混血。昼は普通の人間だが、夜が近づくにつれ吸血鬼の血が活発化し、身体能力が格段に上がる。(月齢によって上昇率が異なる)
また、吸血も必要としていないが、血を好む衝動はある。
名前はアルクェイドが死ぬ間際、秋葉にまだ赤子だった司希を託し、名前を『しき』にしてくれと頼んだ。
それを受けた秋葉は、みんなの希望を司れるように、という意味を篭めて『司希』にした。
「お前の正義が救うのは、お前自身だけだ」