どもども。
ならはしです。
書くこともないので、日曜の出来事でも。
少し前にホワイトデーがありました。
僕も少ないながらも、各方面の方々に頂きましたので、とりあえずお礼の意味も篭めてお返し。
姉子には、前から欲しいと言っていたグッチの財布を買ったのですが、妹音は……わからん。いや、冗談抜きで、あの娘の考えてる事はよう分からんのです。
今年で中3なんですが、思春期特有の「お兄ちゃんなんて不潔よ! 一緒にパンツ洗わないでよ!」とかもありませんし、兄としてはホッとするような、心配なような、少し複雑な心境です。はい。
んで、性格もトロいというか、鈍くさいというか、ちょっと思考回路が普通の人より緩慢なので、余計に考えていることが分からず、正直どう接したら良いのか分からない。というのが本当のところです。
って、いつの間にかおにいちゃんのお悩み相談室になってますね。話を戻します。
さっきも言ったとおり、妹が何を欲しい。とか、分からないんですよね。趣味とかも知らないし。
それでつい訊いちゃったんですよ。「何か欲しい物あるか?」って。本来ならば、相手の欲している物を察し、上げるのがマナーなのに、プレゼントを上げる側としてはルール違反もいいとこです。
悩むこと十秒。妹音はあっさりと、
「美容院代が欲しい」
「…………」
ほら、だから考えてる事が分からないんですよ。
これぐらいの歳なら、ちょっと背伸びして、ブランドのバッグ。財布。洋服。とか言うもんなのに、美容院代って。と、思ったんですが、ここで閃きました。
美容院代と偽って、実は現金が欲しいんじゃないかと。それなら納得です。我が妹ながら、なかなかに賢しい手を使うものです。妹の初々しい嘘に内心ほくそ笑みながら、
「美容院って一体どれぐらい?」
と、訊きました。ちなみに、僕が行ってるのははカット、シャンプーとかも合わせて3500円ほどで、最近の美容院ほど現代的でも、散髪屋というほど古臭くもない、なんとも中途半端なところです。(この前はランサーと士郎を足して二で割ったような髪形にされました)
もちろん年頃の女の子が行く場所ですから、一万から二万はするだろうと、財布を開いたその時でした。
「今はいらない」
って、現金が欲しいならすぐに受け取るはずなのに、なにゆえ?
「今度の日曜に予約してるから、その時に貰う」
……マジで美容院代かい。とは口には出せません。とにもかくにも日曜日。お昼ぐらいでした。リビングでボーっとテレビを観てたら、外出用の服を来た妹音が、リビングに入ってきて自分の前に立ちました。
「あぁ、そういえば今日だったな、美容院。いくらだったっけ?」
とイスにかけてあるジーンズに財布を取りに行ったんですが、妹音はさも当たり前のように、
「ほら、早く行こう」
早くお金ちょうだい。とかなら分かるんですが、妹音は、まだ準備してなかったの?と、呆れているようなニュアンスさえ滲ませてくれやがりました。当然、拒否しました。つーか行くわけないじゃん。でもね、「それなら、いらない」って言われちゃついて行くしかないでしょ?
金かからないじゃん。ラッキー。なんて思う、打算的な人間になりたくないっす。打算するならもっとデッケー場面で。
それで、仕方なくついてく事に。
にしてもあれですな。最近の美容院はオシャレというか、店員は自分と同世代か、少し年上ぐらいの人ばかりです。入っていきなり、
「いらっしゃいませ。いつもありがとうございます」
言われたのはもちろん妹音。どうやら常連のご様子。
とりあえず、自分は付き添いなんでソファーに座ってひたすら待つ。小さい頃に散髪屋までついて着てくれていた母親の気分。
ひたすら待つ。なんか落ち着かない。カットしに来たわけじゃないのに、俺はここに居て良いんだろうかという、勝手な罪悪感全開。もちろん妹音が付き添いと説明済みなんで、店員さんはんな事思ってないんでしょうが……。
約一時間ほどだったと思います。入れ替わりやってくるお客さんを横目に、自分は挙動不審。初めて彼女と来たランジェリーショップのような恥ずかしさ爆発。
そしていざ会計の時、綺麗な年上のお姉さんが、ニコッと笑いながら、
「妹音さんにはいつもお世話になってます。彼氏さんですか?」
なんてふざけた事をのたまったので、
「ははは、そんなんじゃありませんよ。兄妹です」
と、愛想笑いで即否定。別にフラグも立ちません。義理の妹だとしても立ちません。つーか、姉子といてもよく間違われるので慣れました。
まぁ、店員さんの気持ちも分からんでもないですが、だってどこの兄貴が、妹の美容院についてきて金を払うんですか。――って、自分か。
みなさんも、普段から相手をよく観察して、何を欲しがっているのか察してあげましょう。
それでは~
ならはしです。
書くこともないので、日曜の出来事でも。
少し前にホワイトデーがありました。
僕も少ないながらも、各方面の方々に頂きましたので、とりあえずお礼の意味も篭めてお返し。
姉子には、前から欲しいと言っていたグッチの財布を買ったのですが、妹音は……わからん。いや、冗談抜きで、あの娘の考えてる事はよう分からんのです。
今年で中3なんですが、思春期特有の「お兄ちゃんなんて不潔よ! 一緒にパンツ洗わないでよ!」とかもありませんし、兄としてはホッとするような、心配なような、少し複雑な心境です。はい。
んで、性格もトロいというか、鈍くさいというか、ちょっと思考回路が普通の人より緩慢なので、余計に考えていることが分からず、正直どう接したら良いのか分からない。というのが本当のところです。
って、いつの間にかおにいちゃんのお悩み相談室になってますね。話を戻します。
さっきも言ったとおり、妹が何を欲しい。とか、分からないんですよね。趣味とかも知らないし。
それでつい訊いちゃったんですよ。「何か欲しい物あるか?」って。本来ならば、相手の欲している物を察し、上げるのがマナーなのに、プレゼントを上げる側としてはルール違反もいいとこです。
悩むこと十秒。妹音はあっさりと、
「美容院代が欲しい」
「…………」
ほら、だから考えてる事が分からないんですよ。
これぐらいの歳なら、ちょっと背伸びして、ブランドのバッグ。財布。洋服。とか言うもんなのに、美容院代って。と、思ったんですが、ここで閃きました。
美容院代と偽って、実は現金が欲しいんじゃないかと。それなら納得です。我が妹ながら、なかなかに賢しい手を使うものです。妹の初々しい嘘に内心ほくそ笑みながら、
「美容院って一体どれぐらい?」
と、訊きました。ちなみに、僕が行ってるのははカット、シャンプーとかも合わせて3500円ほどで、最近の美容院ほど現代的でも、散髪屋というほど古臭くもない、なんとも中途半端なところです。(この前はランサーと士郎を足して二で割ったような髪形にされました)
もちろん年頃の女の子が行く場所ですから、一万から二万はするだろうと、財布を開いたその時でした。
「今はいらない」
って、現金が欲しいならすぐに受け取るはずなのに、なにゆえ?
「今度の日曜に予約してるから、その時に貰う」
……マジで美容院代かい。とは口には出せません。とにもかくにも日曜日。お昼ぐらいでした。リビングでボーっとテレビを観てたら、外出用の服を来た妹音が、リビングに入ってきて自分の前に立ちました。
「あぁ、そういえば今日だったな、美容院。いくらだったっけ?」
とイスにかけてあるジーンズに財布を取りに行ったんですが、妹音はさも当たり前のように、
「ほら、早く行こう」
早くお金ちょうだい。とかなら分かるんですが、妹音は、まだ準備してなかったの?と、呆れているようなニュアンスさえ滲ませてくれやがりました。当然、拒否しました。つーか行くわけないじゃん。でもね、「それなら、いらない」って言われちゃついて行くしかないでしょ?
金かからないじゃん。ラッキー。なんて思う、打算的な人間になりたくないっす。打算するならもっとデッケー場面で。
それで、仕方なくついてく事に。
にしてもあれですな。最近の美容院はオシャレというか、店員は自分と同世代か、少し年上ぐらいの人ばかりです。入っていきなり、
「いらっしゃいませ。いつもありがとうございます」
言われたのはもちろん妹音。どうやら常連のご様子。
とりあえず、自分は付き添いなんでソファーに座ってひたすら待つ。小さい頃に散髪屋までついて着てくれていた母親の気分。
ひたすら待つ。なんか落ち着かない。カットしに来たわけじゃないのに、俺はここに居て良いんだろうかという、勝手な罪悪感全開。もちろん妹音が付き添いと説明済みなんで、店員さんはんな事思ってないんでしょうが……。
約一時間ほどだったと思います。入れ替わりやってくるお客さんを横目に、自分は挙動不審。初めて彼女と来たランジェリーショップのような恥ずかしさ爆発。
そしていざ会計の時、綺麗な年上のお姉さんが、ニコッと笑いながら、
「妹音さんにはいつもお世話になってます。彼氏さんですか?」
なんてふざけた事をのたまったので、
「ははは、そんなんじゃありませんよ。兄妹です」
と、愛想笑いで即否定。別にフラグも立ちません。義理の妹だとしても立ちません。つーか、姉子といてもよく間違われるので慣れました。
まぁ、店員さんの気持ちも分からんでもないですが、だってどこの兄貴が、妹の美容院についてきて金を払うんですか。――って、自分か。
みなさんも、普段から相手をよく観察して、何を欲しがっているのか察してあげましょう。
それでは~